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「途中で契約解除される『派遣切り』の実態は」(毎日新聞)

毎日新聞12月8日東京朝刊に、東海林智記者による「途中で契約解除される『派遣切り』の実態は」と題する記事が載りました。以下、全文紹介します。


◆途中で契約解除される「派遣切り」の実態は。

◇突然断たれる生活 寮を出される/雇用保険使えない…

●雇い止め3万人
「こんなの氷山の一角でしかない」。厚生労働省が11月に公表した派遣労働者など非正規雇用の「雇い止め」が3万人に達するという数字に、派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は嘆くように言う。全国ユニオンが同月実施した「派遣切りホットライン」には、派遣労働者の悲鳴にも近い声が寄せられたからだ。それは労組の想像を大きく超えていた。

厚労省の調査では、09年3月までに期間満了か契約途中で契約解除される数は約3万人。うち派遣労働者が約2万、期間労働者が約6000人、請負労働者が約3000人、その他が約1300人とされた。契約途中の解除は、突然切られるため、期間満了の更新拒否よりダメージが大きい。厚労省は「契約途中での解除は実質的に半分ぐらいだろう」と分析した。

だが、ホットラインに寄せられた472件の相談では、期間満了129件に対し、途中解除は219件と途中解除が上回った。関根書記長は「期間満了が多いとの見方は甘かった。経営都合の中途解除が多すぎる」と憤る。

●蓄えもなく
製造業の派遣では寮に入るケースが多く、仕事の打ち切りがストレートに住居喪失につながる。「11月末で契約打ち切りを言われ、12月1日に寮を出ていけと言われた」(40代男)「3月までの契約を11月で切られた。家賃4万8000円を天引きされ、手取りは10万以下で蓄えもない。寮を出されたらパニックだ」(50代男性)。蓄えがあり住居を借りるにも、仕事がないと借りられない場合もある。

大分キヤノンで半年契約で9月から働き12月で中途解除された請負労働の男性(44)は、3カ月しか働けなかったため、雇用保険の受給資格がない。契約通り働ければ資格を得ていたはずだった。男性は「使えないなら支払っていた雇用保険料を返してほしい」と訴えた。また、受給資格があっても、寮を出され住居が定まらないと受給できない。他にも受給に必要な離職票を「自己都合」でなければ出さないと言われた相談も多い。会社都合に比べ自己都合では支給が3カ月遅れる。

●安易な理由目立つ
解雇に厳しい要件がある正社員に比べ安易な雇い止めが目立つ。「2年4カ月働いているのに社風に合わないとくび」(40代女性)▽「インフルエンザの予防接種を受け気分が悪くなり休んだら契約途中で打ち切られた」(20代女性)▽「6カ月更新で3年働いたのに、契約途中で無理やり判子を押させられた」(60代男性)。突然、強引に辞めさせている状況が浮かぶ。

現状で派遣切りされている人の多くは12月での打ち切りが多く、職と住居を失った派遣労働者が今後大量に出てくることが予想される。全国ユニオンでは、特に製造派遣の労働者が多い、群馬、栃木、茨城などの北関東で年内に出張相談会を開くことを決めた。また、生活保護に取り組むグループを中心に、今月下旬に、電話での生活相談の実施が計画されている。関根書記長は「不況が始まり、派遣労働の矛盾が一気に表面化してきた。年末年始をどう乗り切るか、行政は無策だ。社会的問題として取り組まないと多大な犠牲者が出る」と危機感を募らせている。【東海林智】

■派遣切りホットラインの主な相談内容(単位・件)
(1)契約中途解除(解雇) 219
(2)契約更新拒絶     129
(3)住居問題        72
(4)仕事の紹介がない    49
(5)生活問題・生活保護   39
 ※複数回答

■派遣切りホットラインの県別相談件数(単位・人)
 (1)愛知  64
 (2)大阪  48
 (3)東京  35
 (4)神奈川 34
 (5)三重  23
 (6)埼玉  19
 (7)兵庫  18
 (8)滋賀  16
 (9)京都  15
(10)茨城  13
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